症例

 側弯症

 

 自由が丘の友人のお宅にお邪魔した時に、小学校2年生の男の子が学校の検診で側弯症と診断され、年に2回、整形外科で検査を受けているとの事でした。そこはエステ部屋があったので、ベッドにお子様に寝てもらい、触診しました。

 

 下部胸椎、T9・T10・T11の肋骨が左下方に歪んでいるのを確認し施術しました。その後、骨盤と胸椎全体を施術し立ってもらうと、いつもと立ち姿が違い、真っ直ぐ立っていると、友人と奥様が言いました。約10分の施術でした。

 

 とても立ち姿が良くなったと感じた友人と奥様は施術した数日後、整形外科へ検査しに行ったそうです。レントゲン等で検査したところ、側弯症が改善しているのが確認され、いきさつを先生に語ると「そんな馬鹿な」と言われたそうです。施術したのはその1回だけで、その後は整形外科にも行かなくてよくなったとの事です。子供は治りが早いです。

先天性脳性麻痺

 

 名古屋の栄にある友人のお店に伺い、リスカルの機械を買ってもらおうとデモンストレーションに行きました。その日はお客様の予約を取らずにスタッフ5名で勉強会という事で、夕方から時間を取って頂きました。体験しないと分からないと思い、触診したり矯正したりして体験して頂きました。

 

 スタッフの中に50歳男性の方が先天性脳性麻痺という事で、足首が極度に内側に向き歩き辛く、最近、特に歩きにくくなったという事でした。私は改善できるのではないかと思い「治ったらどうする?」と言うと、皆は「イヤイヤそれは無いでしょう」という反応でした。私は彼を伏臥位にして足先から施術を始めました。

 

 足首、膝、骨盤と上に上がってゆき、腰椎まで15分ほど施術しました。その後、一度立ってみようかと言い、立ってもらうとスタッフ皆から「おおー」とどよめきの声が。歩いてもらうと「どう歩いていいかわからない」と本人。今までと足の感じが違うので戸惑っていました。一緒に働いているスタッフはその変容ぶりに驚いていました。

 

 先天性や脳性麻痺等の病気にもリスカルは効果的という事がわかり、とても嬉しく思い自信に繋がりました。今後もそのような病気で困っている方のお役に立てればと思います。

乳がんのオペ後の腕が上がらない・前腕のむくみ

 

 2017年3月友人と温泉に入浴中、乳がんではないかと友人から指摘され、9月に検診センターにて乳がん確定、11月全摘の手術、18年5月頃前腕の浮腫みが酷く、腕も上がらなくなったとの事。11月に2週間入院し圧迫治療、リンパ浮腫、毎月病院に通いリハビリを行うが腕が上がらなく、改善がみられないと40代の女性が来店

 

 左の腕が上がらず日常生活も不自由で何とかして欲しいと来店。顔に手が届かず洗顔も難しく、髪を洗うのもひと苦労という状態でした。左の前腕はパンパンで右に比べ倍くらいにむくんでいました。手首の可動域も制限されていて何をするにも支障があるという事でした。40、50肩で手が挙上できない人はたまに見ますが、その比ではなく、左手は身体から10cmも離す事もできず、ペンギンほどの感じでした。19年1月から週一回施術を始めました。

 

 胸にメスを入れているので、その反対側、背中の肋骨が後方変位していて、肩甲骨も変形していましたので、その辺を中心に施術を重ねました。むくんで太くなっている前腕も直接、施術しました。

 

 施術する度に徐々に症状はとれてゆき10回施術した時には日常生活に支障がないほどに回復してゆきました。挙上困難とむくみは本当に酷く、メスも入っているので時間はかかりましたが、現在は少しむくみが残っているくらいで、普通の方と変わらなくなりました。施術しないと徐々にむくみが酷くなるので、現在では月に2回ほど通って頂いています。

カカトの痛み

 

 右のカカトが歩く度に痛く、様々な所で診てもらうが、痛みが取れないと40代の女性がご来店。鍼灸の先生に腰や股関節からの痛みだろうからと、太ももの内側に鍼の跡が紫に変色していてとても痛々しい事になっていました。1年半ほど苦しんでいるとの事。ふくよかな方で体重は80キロ以上ありそうでカカトが痛い、なるほど、仮説を立て施術してみました。

 

 伏臥位で寝て頂きカカトを直接施術させて頂きました。痛みや感覚を確認しながらカカトだけを5分ほど施術し一度立って頂きました。すると、「きゃー、痛みが無い」と絶叫!!部屋を歩き回り驚いていました。その後、再度伏臥位になって頂き全身の施術をしました。

 

 その後まだ踵の痛みがあったり、腰の痛みが残っていたので週に1回のペースで通って頂きました。施術後、自宅に帰り入浴したそうです。その時にカカトがジンジンして治っているな、と実感する事もあったそうです。全6回通って頂き痛みが無くなったので卒業となりました。

 

 胃の痛み

 

 胃がいつも調子が悪く、就寝中も深夜3時頃、胃の痛みで目が覚めてしまうという女性が来店。4、5年前からの症状でどこに行っても何をしても治らないとの事。問診で25歳の頃にひどい交通事故でフロントガラスに身体を打ち付けたとの事。あ、これが原因だなと思い施術を始めました。

 

 触診してみると胸椎3~10まで左が後方変位か右が前方変位かわかりませんが、下向きで寝て頂き背中に手を当てると4㎝ほど、左右に高低差が確認できました。こんなに肋骨が左右で違う方は初めてでした。歪みがある方は多いのですが肋骨が4cm段違いになっていると「良く生きているな」という感じで、人体の凄さを感じました。

 

 胸椎の施術時「先生、とても気持ちがいい」との事。1回の施術で4cmあった左右の高低差は半分の2cmになり、その日の施術は終えました。施術後は姿勢を正すのが楽という感想で週に1回来店するようにお伝えしました。来店し施術する度に胃の痛みが改善してゆき、薬を服用する回数も減ってゆき、夜に目が覚める回数も減ってゆきました。2回目の施術で症状はかなり改善し、3回目で浮腫みが無くなり、全6回の施術で症状は無くなりました。

 

 この事から骨の歪みは内蔵にも影響する事が確認できました。

腰痛

 

 50代の女性が、腰痛があるという事で来店。数年に一度、忙しい日が続くと足腰に力が入らなくなり、2,3日寝込んでしまうとの事。問診をすると小学2年生の時に交通事故に逢い左の大腿骨(ふとももの骨)を骨折したとの事、その後、陸上競技をしていたので事故の影響は無いのではとお話くださいました。

 

 上向きで寝て頂き太ももを確認すると骨折したという左大腿骨に大きな凹みがあり、大腿骨の骨折部が曲がってくっ付いている事がはっきりと確認できました。本人にも触って頂き左右の感覚が違う事を確認して頂きました。その後しっかりと大腿骨を施術しました。施術後は立った感じが違うとおっしゃっていました。

 

 大腿骨は大きな骨なので時間がかかりましたが、しっかりと施術し骨盤の歪みの原因、腰痛の原因は取り除けました。現在まだ通って頂いています。

          三叉神経痛

 

 顔の表面の皮膚がピリピリと痛く10年前から徐々に痛くなり、病院では三叉神経痛と病名を付けられた、新患さんが北海道、深川の施術会へ来店しました。問診しますと、左の頬骨と顎に痛みがあるとの事でした。どこへ行っても治らず、年々、痛みが酷くなっているとのことでしたので、仰向きに寝て頂き、顔の左右差を見ると、左の頬が腫れている感じでした。

 

 左右の頬骨の歪みを見ようと、軽く指先で頬を触ったら「痛っ」て不愉快な顔になりました。少し触っただけで、左頬に痛みが走ったとのコト、これは酷いと思い慎重に施術しました。肋骨の歪みが大きかったので、交通事故の有無を確認するとやはり、過去にむち打ちした事があるとの事でした。肋骨をある程度揃え、頚椎を診るとC2(頚椎2番)が大きく歪んでいました。C2や後頭骨を丁寧に施術し再び仰臥位になって頂きました。

 

 すると顔は何も施術していないのに左の頬が小さくなっていて、左右の頬が整っていて、触っても痛くないとの事。ご自身で顔を触ってもらっても痛みは確認されずにいい感じになりました。交通事故で胸骨と首、C2に衝撃を受け顔の神経に影響していたのでしょう、歪みを取ると症状は改善していました。仰臥位にて頬骨や顎の微調整をしてその日の施術は終了しました。帰る頃には全く痛みが無くなっていました。

 

 その後、十川さんが2回目の施術を行いました。3回目に来店した時に首を診させて頂くとC2の歪みは、改善され症状も無いとの事でした、その為3回目で完了となりました。